株式会社PKSHA Technologyは、グループ会社である株式会社PKSHA Workplaceが、マイクロソフトが神戸市に昨年開設したイノベーションラボ「Microsoft AI Co-Innovation Lab」において、生成AIを活用した検証を行い、その成果が営業業務の改善に寄与したことを発表した。
この取り組みでは、生成AIを活用し、必要な情報を迅速かつ的確に抽出・要約する仕組みの検証と開発を行った。
具体的には、グローバルに本社をもつ従業員3000名以上の企業の営業、営業企画、営業マネージャーを対象に、約1ヶ月間、資料から抽出したいポイントの選択や、営業の理解度テストの結果をAIに確認するなど、生成AIを活用した。
これにより、営業職員が少ない労力で情報を探せることに加えて、資料の理解度を確認し、フィードバックをすることで、営業企画やマネージャーがそれらを活かして業務改善につなげることが可能であることを確認した。
今回の検証を通じて関係者へのアンケートを実施したところ、93%がAIが情報活用を支援するナレッジマネジメントにより業務が改善すると回答した。
また、改善領域に関しては、ほとんどの営業担当者が課題を感じている「必要な資料検索」に関する負担を軽減できるという声が70%と最も多い結果となった。
PKSHA Technologyは、検証の結果、生成AIによって企業内のナレッジマネジメントを抜本的に変革できるという結論に至ったとしている。
今後は、この検証結果をもとに、PKSHA Workplaceが展開する「PKSHA AIヘルプデスク」上での展開を視野に入れ、研究開発をさらに進める計画だ。
また、今回の成果をもとに、PKSHAのAI SaaS上での営業職の生産性向上支援を加速するとしている。