Serivce Nowの「Now Assistant」と呼ばれる、AIエージェントが、マイクロソフトのCopilotとの統合を拡充して、マイクロソフトのアプリケーション内でのワークフローの効率化と自動化を進めるという発表を行いました。
<h2>両社の提携でなにができるようになるのか?</h2>
マイクロソフトのTeamsを使っている企業があるとします。その企業で働く従業員が、TeamsのCopilot機能を使って、Service Nowに格納されたナレッジベースにアクセスしたり、サービスカタログの内容を自然言語を通して理解したり、問題発生時にその内容を上席者にエスカレーションしたりすることができます。
考えてみれば、Teamsはチャットツールとはいえ、仕事の関係者全員と繋がっているわけなので、仕事上必要なことだけを誰かに伝えるだけでなく、そこにデータやドキュメントの内容を載せて相手に伝えたり、問題点のエスカレーションについても、ワークフローが明確であるなら必要な人にその情報を伝えるツールとしてはとてもよいツールだと言えます。
また、話し相手は人間である必要もなく、AIであっても構わないわけなので、わざわざAIエージェントにアクセスしなくても、Teams内で業務に関する知らないことを知りたい時、気軽に話しかけられれば、先輩社員や総務部や経理部といった間接部門の人材の時間を奪うことなく知りたいことが知れると言うメリットがありそうです。
通常Microsoft365を使っている企業では、カレンダーやメールも使っているわけなので、そういった情報との統合もしやすくなるため、業務を円滑に進める上ではこの提携は嬉しいのではないでしょうか。
<h2>ホワイトワーカーの生産性向上に寄与</h2>
現在、経営者にとって、ホワイトワーカーの生産性向上が大きなテーマとなっています。
DXによって横串のビジネスプロセスを描こうにも、部門間の分断がそれを邪魔するケースも多いでしょう。
そういった背景で、ホワイトワーカーが業務を遂行する上で、部門間の壁をこえて、さまざまな情報に気軽にアクセスできるようになることは非常に重要だと思います。
こういった動きにより、働き方が根本的に変わる可能性を秘めていると思います。