楽天グループ株式会社(以下、楽天)は、同社が運営するゴルフ場予約サイト「楽天GORA」において、楽天グループの研究開発機関「楽天技術研究所」ならびに慶應義塾大学 理工学部 電気情報工学科の青木研究室と共同で、AIを活用してゴルフスイングの動作を診断できるスイング解析機能のベータ版を開発し、スマートフォンアプリ「楽天ゴルフスコア管理アプリ」で提供開始した。
今回3者は、独自でスキルアップに取り組むゴルファーへ向け、スイングの上達に必要な課題の把握やゴルフレッスンに通う動機づけを促すことを目的に、新たな機能を開発した形だ。
ユーザは、アドレスからフィニッシュまでの各フェーズにおける姿勢や手の位置、シャフトの角度などのチェックポイントを、ユーザの骨格推定やクラブの位置推定とあわせてAIで解析・可視化し、評価結果を多角的に確認することができる。
利用方法は、スマートフォン上で「楽天ゴルフスコア管理アプリ」を立ち上げてスイングを撮影し、動画をアップロードすることで、AIがアドレスからフィニッシュまで9つのスイングフェーズを検出する。
検出したスイングフェーズごとにユーザの骨格とクラブの位置を推定し、その結果を用いて姿勢や手の位置、シャフトの角度、ヘッドの位置などのチェックポイントを解析する。
解析結果画面では、9つのスイングフェーズごとに計41の各チェックポイントを切り替えて課題とともに表示される。
ゴルフクラブは、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンから選ぶことができ、利き手も選択することが可能だ。
加えて、100点満点の総合評価やスイング軌道の診断、レーダチャートを使った各動作のバランス評価などを受けることができる。
また、最新のスイング動画をお手本動画や過去の解析動画と容易に比較して、改善点をわかりやすく可視化することも可能だ。
3者は今後、ユーザからのフィードバックを基にさらなる機能の改善を図り、正式版の提供に向けて協力して取り組むとしている。