ウェザーニューズ、雪質も加味した積雪解析モデルを導入し積雪による発電量の低下を考慮した太陽光発電量予測データを提供

編集部

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ウェザーニューズ、雪質も加味した積雪解析モデルを導入し積雪による発電量の低下を考慮した太陽光発電量予測データを提供

昨今、発電所に適した場所が減っていることから、豪雪地帯でも設置が進んでいる。しかし、パネルの表面に雪が積もると晴天でも発電量が大幅に低下するだけでなく、雪の重さでパネルが破損するトラブルも発生する。

こうした中、株式会社は、太陽光発電に携わる電気事業者向けに、ソーラーパネル上の積雪による発電量の低下を考慮した30分毎の太陽光発電量予測データの提供を開始した。

ウェザーニューズは、2022年1月より提供している太陽光発電量予測をアップデートし、過去の発電量実績データと積雪深を含む1kmメッシュの気象データをAIに学習させた「統計モデル」を用いることで、ソーラーパネル上に積もった雪による発電量の低下を考慮した太陽光発電量予測を可能にした。

具体的には、発電事業者の過去数年分の発電量実績データと気象データをAIで学習させ、1kmメッシュの積雪予報を30分毎にインプットすることで、電力取引に適した30分毎の太陽光発電量を最大2週間先まで予測する。

積雪予報を反映したことで、真冬の太陽光発電量の予報精度は同社比で平均約10%、最大30%向上したという。

なお、この積雪解析モデルは、気温や降水、降雪、日射量のデータから熱収支モデルで推定する手法に加えて、雪質や圧雪の影響も考慮して積雪深を算出している。

さらに、ウェザーニュースアプリのユーザから寄せられる積雪報告で補正することで精度を高めているとのことだ。

ウェザーニューズは、今後も電気事業者へ向け、気象の予報精度の改善や太陽光発電量の予測モデルの開発に努めていくとしている。