株式会社aiESGは、AIとビッグデータを活用した新サービス「aiESG Flow(アイエスジーフロー)」β版を、2024年11月1日から提供開始した。
このサービスは、AIとビッグデータを用いて製品ごとのESG指標を定量的に評価し、サプライチェーン上のリスクやポジティブインパクトを約3,000以上の分析項目から可視化するものだ。
具体的には、従来手法では把握しにくい上流の取引を、aiESGが持つ九州大学馬奈木研究室の研究実績に基づいたビッグデータとAIを用いた産業平均データで補完し、人権デューデリジェンス(人権DD)などのESG指標の定量化にも対応する。
ダッシュボードは企業ごとにカスタマイズ可能で、製品ごとにサプライチェーンを登録・管理することができる。これにより、個々の製品のESG評価を行うことが可能だ。
また、人権DDのスコアは、1から4までのリスクレベルで表記。他の項目は、産業平均比較の指標データを用いた絶対値・相対値を用いた定量データで可視化する。
さらに別料金のコンサルティングサービスとして、aiESGがサービスの使い方から分析結果を踏まえた、ESG領域における対応策の提案といったフォローアップを受けることが可能だ。
加えて、把握できている取引先を起点に、サプライチェーン全域においての商流情報を、aiESGが保有するESGサプライチェーンビッグデータとAIを用いて自動的に「推計」で補完する。
これにより、企業活動や製品に関する情報収集や報告書作成の手間を簡略化し、ESGスコア算出業務を支援する。
今後は、今回のβ版で得られたフィードバックをもとに機能改善・開発を進め、2025年上旬に正式リリースを予定している。