東芝デジタルソリューションズ株式会社は、同社が提供する「SATLYS 映像解析AI」において、NVIDIAが提供する、GPUを搭載した小型コンピュータボード/開発環境「NVIDIA Jetson」対応版の提供を開始した。
「SATLYS 映像解析AI」は、人物や物体の検出と追跡、顔認識や性別・年齢の推定、人物の行動認識や骨格の推定などの学習済みAIモデルだ。
今回、従来のクラウドAPI、オンプレミス用SDKでの提供に加え、人物/物体検出・追跡や顔認識など4種類のAIモデルがNVIDIA Jetsonに対応する。
なおこれらのモデルは、Jetson開発者キットで利用できるSDK(ソフトウェア開発キット)として提供される
これにより、リアルタイムな機器制御や、プライバシーへの配慮が求められる顧客分析や監視・防犯などの領域で、映像解析AIを用いたエッジアプリケーションを開発することが可能になった。
ユースケースとしては、顧客分析、監視・防犯、ロボティクスが挙げられている。
例えば、店舗に設置したエッジデバイス内で映像データを解析し、客層・動線分析の処理を完結させることで、プライバシーに配慮した顧客分析を行うといったことや、リアルタイムで自律的な制御が必要なサービスロボットや産業用ロボットに顔認識や人物属性推定の機能を追加する、といったものだ。
東芝デジタルソリューションズは、今後も「SATLYS 映像解析AI」のNVIDIA Jetson向けAIモデルの強化やラインアップ拡充を進めていくとしている。