日本電気株式会社(以下、NEC)は、同社が提供する、図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLMソフトウェア「Obbligato(オブリガート)」に、生成AIとの連携機能を搭載した「Obbligato R3.6」を、2025年4月より提供開始すると発表した。
「Obbligato R3.6」では、PLMソフトウェアと生成AIとの連携により、生成AIが過去の製品開発を通じて蓄積された大量の技術情報から、適切な情報を検索して提供する。
例えば、製品設計時に考慮すべき事項をAIに問い合わせると、AIが過去製品の設計書を元に、考慮事項を列挙する。
また、実施したい試験を行うための装置の利用方法をAIに問い合わせると、AIが装置マニュアルから必要箇所を抽出して提示する。
なお、連携するLLMは、日本語性能を有するNEC開発のLLM「cotomi」と、Microsoft Azure OpenAI Serviceの「GPT」モデルから選択することが可能だ。
その他にも、CADデータ管理用PDMの標準サポートや、BOMと3D Viewを連動して双方向のハイライト表示するなどの機能強化が行われた。