セレンスとルノー、ルノーの公式アバター「Reno」へ生成AIを導入

編集部

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セレンスとルノー、ルノーの公式アバター「Reno」へ生成AIを導入

セレンスは、ルノーとのパートナーシップを拡大し、ルノーのマルチモーダル車内コンパニオン「Reno」に生成AIを導入し、人間との対話のような自然なインタラクションの実現を発表した。

今回、「Reno」に、セレンス独自の自動車グレードの大規模言語モデル統合である「Cerence Chat Pro」を導入することで、ルノーのドライバーはChatGPTを含む多数のソースを活用し、質問に対する回答を得ることができる。

また、「Reno」のインタラクションは、セレンスのニューラルテキスト読み上げ(TTS)機能によってさらに強化された。

新しい生成AIを活用した「Reno」の基盤は、車載向け音声アシスタント・プラットフォーム「Cerence Assistant」をベースに統合された音声対応のエクスペリエンスだ。

「Reno」は、車の主要な機能の音声制御だけでなく、車両データとセンサを活用してドライブモードを変更して航続距離を延ばしたり、特定の天候でフロントガラスのデフロスター(曇除去)機能をオンにしたりするなど、運転パフォーマンスを向上させる方法を予測して提案する。

さらに、「Cerence Car Knowledge」により、「Reno」はルノーの情報ソースから直接情報を入手し、車に関する一般的な質問にも回答する。

セレンスの最高収益責任者、クリスチャン・メンツ氏は、「ルノーとの長期的なパートナーシップを継続し、ルノーのお客様の車内インタラクション体験を変革する高度な機能をRenoに提供できることを誇りに思う。車内体験の未来に向けて、Renoはより人間的なインタラクションを実現する重要なマイルストーンとなる。Renoは、多くの拡張機能でドライバーのあらゆるニーズをサポートする、楽しく、知識豊富なコンパニオンだ」と述べている。

なお、「Reno」は2024年9月に欧州で発売の「Renault 5 E-Tech electric」に搭載され、2025年には「Renault 4 E-Tech electric」でも利用を開始する予定だ。